マイナンバーカードへの旧姓併記は準備段階
婚姻届を出したので、マイナンバーカードの修正が必要だと気づき、役所に行ってきました。
マイナンバーカードとは
今更ですが、マイナンバーカードの位置づけが良くわからなかったので総務省のサイトをみてみました。
もちろん個人番号の証明書としての役割が大きいわけですが、行政上の手続きに利用できるといったメリットがあるようです。
住民票の住所が記載されるので、住民票の所在地確認にも利用できる、と理解しています。
この図にはデメリットが記載されていませんが、住所地が変更になったり結婚などで名前が変わるとマイナンバーカードの記載事項変更という手続きが余分に増えるというデメリットを痛感しています。
私の住所地では出張所ではマイナンバーカードの記載変更ができないとのことで、このためだけに本庁に出向く必要がありました。涙
しかも、システムが駆動しているのが平日午前9時から午後5時までということで、土日や時間外には対応してもらえません!
マイナンバーカードへの旧姓併記への進捗状況
平成28年9月の男女共同参画会議 第5回重点方針専門調査会「女性活躍加速のための重点方針 2016」の中にマイナンバーカードへの旧姓併記に関する資料があります。
また、平成29年3月に総務省が出した「マイナンバーカード利活用推進ロードマップ」には、
「マイナンバーカード等への旧姓併記など券面記載事項の充実」として下記の記載があります。
- 希望する者のマイナンバーカード等に旧姓を併記する。
- 平成30年度以降速やかに施行できるよう、平成28年から住民基本台帳法施行令等の改正作業やシステム改修等の準備を進めている。(総務省自治行政局)
で、実際はどうなのよ?
ということで今回カードの記載事項変更をする前に状況を聞いてみました。
「あ!ちょうど今日(2017年10月11日)、通達が来ていました。ただ、まだ今日は記載ができませんのでひとまずはマイナンバーカードの追記領域に新しい名前を記載することになります。後日、記載ができるようになれば改めて連絡して、希望者はカードを作り直す形になります。もし転居していた場合、転居先からこちらに旧姓の照会がされることになります。」
とのこと。
なんともタイムリー。
平成30年度以降速やかに施行できるよう準備を進めている真っ最中のようですね。
マイナンバーカードの名義変更手続き
私の提出先の役所では「個人番号カード 券面記載事項変更届 電子証明書 新規発行申請書」という様式が用意されていました。
参考に府中市の様式をアップしますが、だいたいどこの市町村でも同じようです。
ここに現在の情報と変更内容を記載することになります。旧姓の印鑑が必要でした(赤丸)。
現状でのマイナンバーカードの旧姓併記
マイナンバーカードには追記領域があります(赤丸)。
券面記載事項に変更が生じた場合、この欄に書き込まれます。ということは、結婚して名前が変わった場合、ここに新しい名前が記載されます。
ということは、左上に旧姓、追記領域に新姓が記載してもらえるわけです。
すでに旧姓併記状態ではありませんか!
これでホット一息
……と思ったら!
既にマイナンバーカードを手に入れてから2度引越しをしていたため、すでに追記領域欄に余裕がなく、
「追記できる欄がないので新しいカードを発行することになります」
と言われてしまいました。
あ、、、そうなんですね。残念。
ん?でも追記領域欄が足りなくなったら再発行してもらえるのですか?それなら与えられたカードが気に入らない人は何度も転居したら新しいカードもらえてしまうではありませんか。
運転免許証の裏面備考欄よりも小さい記載欄しかないですし…。
実際に新しいカードが発行されるのかまだ分かりませんので、また報告します。
いずれにしても、今日案内された通り、旧姓併記が可能になったら改めてカードを作り直してもらうことになるのでしょうか。
マイナンバーカードの通称記載
ところで、今回役所で受け取った「個人番号カード 券面記載事項変更届 電子証明書 新規発行申請書」をよく読むと真ん中のあたりに
通称に関する事項について届け出る場合は、以下のいずれかの□欄にチェックをつけてください。通称の記載にチェックをつけた場合は、その通称を記載してください。
とあるではありませんか!
これを利用して旧姓併記が可能になるかと思ったら、ぬか喜び。
外国の方で通称名の登録がある方が使う欄のようです。
ここに旧姓を記載してくれるわけではないのですね。
うーん。
夫婦別姓制度との関連
マイナンバーカードにも少しずつ旧姓併記の波がやってきているようですが、
逆に夫婦別姓制度が遠のいていくような気がしてなりません。
どうなっていくのか見守っていきたいと思います。
まとめ
マイナンバーカードへの旧姓併記はまさに準備真っ只中のようです。
まだ現状では確立していないようですが、今後に期待です。